まず日本ではセラピーが身近ではない

semi2003-08-31

図解 セックス・セラピー・マニュアル ヘレン・シンガーカプラン 篠木満,阿部輝夫,山香和信 ISBN:4791102177 星和書店1991/09

セックスにこだわらず、性的に接触することを、まず促す治療に対し――
「退屈だ」
「彼女の腕が疲れてくるだろうと思うと、リラックスできませんでした」
「こんなことしないと、セックスできないのか。他の人は、
こんな大変なことしてなくても感じるというのに」など、否定的な反応がおこる
原因を診る様子も綴られている。
ココらへんは、日本人にもピンとくる話。
で、このような遣り取りに対する、自分の気持ちや反応を2人で
分かちあうように、とアドバイスが続いて綴られているんだけど

このように『不安な』人は、自分が思い切って相手に求めても、
相手は拒絶しないのだと知る。
自分自身の満足について、自分で責任を取ることを学ぶ

などと書いてあるのには、抵抗を感じた。
これって、言語外の能力(態度や雰囲気、それまで二人で培ってきた関係等)の
方が大きそうで、
いわゆる「解っていても、それができたら苦労はしないよ!」で、
その「解っていても〜」に、どう対応するかが最大の課題なんじゃ?
ひょっとしたら、そこまで書くと、これから
カウンセリングを受けようとしている人が
「セラピストは、○○な意図で、××と言ってくる」と身構えてしまうから、
書いていないのかもしれない。