2010-01-29 ■ 昔本 昔本 ストマイつんぼ 大原富枝 1957 角川小説新書シリーズ 結核治療の為に、ストマイを注射していくうちに 左の聴覚を無くした主人公の話。 しかし、闘病云々より、人から離れて暮らし、看病してくれる娘と共に 異性を恋う描写がある、のが この小説の肝に見える。ストマイは関係ない。 娘が訴える、 「母さんは生きた人。母さんの肌には、昔 母さんが触れた男の匂いがする。それは父さんじゃなくて、男の匂いなの」 とかに、切なさを感じる。