公園に、勝手に墓作るなという法があるらしい

「死体」が語る中国文化 (新潮選書)

「死体」が語る中国文化  樋泉克夫 2008.6 新潮選書シリーズ ISBN:9784106036101

著者は、親族と死者の最後の晩餐に立ち会ったそう。
炊き立ての飯粒を、ハシでお婆さんの口に運ぶ為、
最後の化粧を施された、彼女の口は飯粒だらけに。
笑ったらアカンと思うと、笑いそうに。
付いた飯粒を、介添え人が拭き取って納棺、となった。
飯含→死者の口に
モノを含ませて旅立たせる習慣があるらしいが、何故そうするかは不明。
全体的に、こういうの「も」ある、と中国の
死に関するエピソードが披露されてるが、詳しい説明はあまりない。
中国は広いし、一つ一つ
「これは○○の頃にあった風習で・・」とか書き出したら、
まとまらないからだろう。だから、今もそうなのか、昔だけの話なのか
解らない話も多い。
あの世で使う紙幣を用意する、のはどっかの地方で・・だったか、
そういう民族もいる、なのか。
気になったのは、
「棺に入らずに故郷に帰る死体があった」。
走早(←一つの漢字)屍人と呼ばれたプロが、立たせたままの
死体の両脇に天秤棒を通し、二人一組で運ぶ。
その様子は、三人が整列して駆け抜けるようだったという
夜中に、ホーホーホーッと言いながら駆け抜けて、て
かなり怖い。