虐待を受けた子供の本

“It(それ)”と呼ばれた子―幼年期デイヴ・ペルザー 田栗美奈子 、羽央 2005/06 ソニー・マガジンズ ISBN:4789725766

と言えば、これが一番有名、という事になるんだろうか?
このコミック版は
虐待の悲惨さは描かれているものの、何故、母親が
子供を虐待するような人になってしまったのか?については
ほとんど触れられていない。
大人から見たら、そんな大惨事になる前に、早く大人に相談しなよ!と
思うことでも、相談以前に、
子供にとって絶対的な親が「普通でない」ことを受け入れる大変さと
相談しようにも相談できない状況とは、どういう事態なのか*1、に
焦点を絞っているようだ。
このコミック版以外にも、「“It(それ)”と呼ばれた子」は、あり、
当事者は本屋に行くどころではない*2だろうから、周りが助けられるよう、
幾つか版を別にして、出版されているんだろうか。
→後日、どうやら作り話がかなり入っている、と聞いてガックリきた。嘘であっても
虐待を受けている子に「生きろ」というメッセージを送っていることには
変わりはないと思うんだけど、嘘で金儲け状態、と聞くとね・・・。

*1:周りの人間が相談しやすい状況を作らないと相談できない

*2:勿論、行く事は行っても、という意味