ラストは・・

テレビディレクター 田原総一朗 1973 合同出版

全反論の形で援護射撃をする作家、
安田哲男の描写に、まず目が留まった。
少年院を出所して更生する青年のドキュメンタリー
のために、青年が出所後、入る調理師学校の金を
テレビで紹介することで一種のタイアップ
・・って発想には驚いた。
夜、オイチョウカブしたら青年が一人勝ち、
って彼に金を合法的に渡すために仕込みだろ・・と
思うも、そう思われるしかない行為を文章で
残しておく方が、後で責任を問われないのか。
スタッフが口にした不満で、
監視とドキュメンタリーの違いが浮かぶ
場面は、活字と当時の映像、どっちが
雄弁だったのだろうか。
今と一番違うのは、昭和40年代は、
パチンコで働く→ほとんど偽名って部分だろうか。