題名で初めトンデモ本か思った

占いで出産日を決めていいですか (赤ちゃんとママ マタニティライフシリーズ)

占いで出産日を決めていいですか (赤ちゃんとママ マタニティライフシリーズ) 牧野郁子 2009/08 赤ちゃんとママ社 ISBN:4870140489

違った。
占いで出産日決められないからこそ、
妊婦はあれもこれも、と予定日を心配してしまう
ものだ、という視点で
「こんな質問にまで応えるんですか?」という目を
ナースに向けられたりもしつつも、応える著者の、会心の作
表題となっている質問には、
「私からすると、分娩の成立を医学的見地から説明する、いいチャンス」
という姿勢で応えていた。
避けるべきハーブの表に、ジンジャーやバジル入ってるけど
ここに
「女性は冷え性の人多いから、意識して生姜摂る人、多いんですけど」
とか、Q&Aを別ででも、こしらえて欲しかった。
食べていい魚の目安表に、イルカが入っているのには、少し笑った。
ヘアカラーやパーマについては、店の人にインタビュー。
頭ごなしに「妊娠中くらい我慢しろ」なことを言われている人には、
ここを読むだけでも「聞きにくいことに、丁寧に応えてくれる」
と、嬉しいんじゃないだろうか。
因みに、薬液よりも、美容室での姿勢の方が問題とか。
「羊水検査で悩んでも、夫には理解できないみたい」という相談には
検査自体による副作用と、300〜500人に1人が流産の説明。
検査では異常がなくても、その後どうなるか?
「君が受けたいなら、受けたら」という夫は意外に多い、とあり、
「夫は無責任と責めるんじゃなく、全て起こりうることを
引き受ける、自分がどう思うかを考える強さ=ママになる強さ」を
語る頁に、一番惹かれた。
出産後のママさんからの相談、
母子手帳に体重増加書かないで、と言う人は
自己管理出来てない、と見られる→子供のお受験に響く
と見てるんだろうか」という考察もあり。
現代の私たちは、失敗に対して受容度が少なくなってる
のでは、と著者が妊婦さん以外にも思いやりを向けているのが解る本だった。