ディアギレフ

●牧神の午後
振付:ヴァツラフ・ニジンスキー 音楽:クロード・ドビュッシー
牧神:首藤康之       ニンフ:井脇幸江
●薔薇の精
振付:ミハイル・フォーキン
音楽:カール・マリア・フォン・ウェーバー(編曲:L.H.ベルリオーズ
薔薇:木村和夫   少女:吉岡美佳
●ぺトルーシュカ
振付:ミハイル・フォーキン 音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
ぺトルーシュカ:首藤康之  バレリーナ:小出領子
ムーア人:後藤晴雄   シャルラタン:高岸直樹
★指揮:アレクサンドル・ソトニコフ 演奏:関西フィルハーモニー管弦楽団
・・・
初めてクラシック・バレエを鑑賞するので前日に下調べ。
一番初めの演目は、牧神がニンフに求愛するが、ことごとく振られ
、持て余した精を自ら慰めるというストーリーであって、やっては
いない筈なのにな・・・とか思いつつ検索し続け、首藤氏インタビューや、
ベジャール版「ペトル−シュカ」を踊ってきた
首藤が、フォーキン版を演じるなどの記事に辿り着く。
ニジンスキーは子供の頃、「日本人」という
渾名を付けられていたのを知ったり、「牧神の午後」の振り付けを
再現するにあたって、振り付け譜面がラバン式ダンス表記法に翻訳された。
その翻訳方法等を解説するビデオの値段に驚く。
wikiニジンスキーの項を目にして、ドキリとしつつ観た「牧神の午後」は
首藤さんの美しさに圧倒された。
精を放つ表現が、ニンフに振られ、一人悶える様に愛らしさがあった&
パンフレットで想像していたよりもメイクが濃かったせいか、獣性からくる
官能性よりも、美しさを堪能した。
ぺトルーシュカは調べ損ね、何も知らずに観たので
「船上で女性の取り合いから殺人事件。大事になってはいけない、と
慌てた大道芸人が、『刺されたように見えたのは人形でした』と
場を収める」話かと観ていたんだけど
「人間の心を持ってしまった人形ぺトルーシュカが、バレリーナ
恋をする。ムーア人と仲良くする彼女に振られ、ぺトルーシュカが
ムーア人に刺されて場が騒然となった時、ぺトルーシュカを
操っていた人形遣いは『これは人形ですよ』と場を収める。周りが
あぁなんだ、と安心したところで見世物小屋の屋根に
ぺトルーシュカの幽霊が現れる。死んで彼は初めて自由になったのだった」
という御話。悲しいけど、舞台上の幕*1に、悪魔っぽい絵が
描かれていたので、そっちへの言及はいつ出るんだろう・・などと考えていた
ムーア人役の方が、黒い肌を表す為に目出し帽みたいなものを
被っていた事に気を取られ、観ていた時は悲しい話だと気付かなかった。
この「ぺトルーシュカ」には、獣(?)の役で小林十市氏が出ているように
見えたんだけど、別の人だろうか?と思いながら
フェスティバルホール横のホテルに寄ると、小林氏に見える男性が
サインを求められていた。本人???

*1:普段降りている幕とは別