帯文は「ジミー・カーターから松田聖子まで」

下村満子の大好奇心 下村満子/編  1992.1 朝日新聞社  ISBN:402256346X

昭和天皇通訳、真崎秀樹
当時文藝春秋に掲載された「天皇の独白録」があがると、真崎は
話の内容は目新しくないが、側近がこういうことを
お話になったらどうでしょうか、と疑っていると切り出し――
「話を聞いたメンバーの中に寺崎御用掛が入っているんです。
私は寺崎英成さんを知っています。通訳でしょう。僕と同じですよ」
下村「でも、通訳など要らない場ですよね」
真崎「彼は、外国の司令部との連絡に当たっていた。
そういう人間が入っているというのはね、この話を外へ伝えよう、
そうした意図があったんじゃないかと」


ワシントン・ポスト社主、キャサリン・グラハム
「以前の私は、仕事上の決定をするとき、関係ない人の意見も
取り上げると思い込んでました。根拠のない期待があったのです。
今の私は、決定の内容と無関係の人には話しません」
他、
IBMのトーマス・ワトソン・Jrの話は興味深くて、
彼の自伝、「Father,Son&Company」を読みたくなった。