ありのままの“初”物語

ありのままの"初"物語:1000 girls 長崎祐子 2004.1 宝島社 ISBN:4796638202

女の子の性交に関する初体験について、ダダダーッと羅列するように
報告した本。こういう「体験報告」ものは、友人に尋ねられるのと違い
「インタビューされる」ことで、嘘を付く気がなくとも
虚勢を張ってしまったり、事実と違うことを述べる可能性が伴うものだし
子供が「大人に」(直に、でなくとも)インタビューされることで
どれだけ虚勢が入るか、考慮を感じさせない構成だった。
内容がショッキングだから、信じたくない→嘘だろう、という意味ではなく
「今時はこう」という報告は、いくらでもいい加減に作られるのに
女性が女性に問うたんだから、正直に述べているだろう、という作りは
安易だと思う。
嘘がメインじゃないにしても、そこらへんにどう対処しているか、
大人として姿勢を示して欲しかった。
少しだけ(本体に影響を及ぼさない範囲)、斎藤綾子がコメントを寄せている。